すべってもつまずいても、転倒すれば最後は床にぶつかってけがをすることになるわけですから、床の硬さも大いに問題です。これについては、床の表面仕上げだけでなく、その奥にある下地も含めた床の構成全体について考える必要があります。
現在は、コンクリート系の床がどんどん増える傾向にあります。こういう床は、注意しないと人間にとっては硬すぎる床になるおそれがあります。この硬さを解消するためには、十分な厚さを持つじゅうたんや畳などを敷くか、あるいは転ばし床といって、コンクリートの上に根太などの下地材を組んでその上にフローリングなどの床仕上げを施す床構成とするか、いずれかにしなければなりません。
こういう、ある程度弾力性のある床は、転倒事故防止の役に立つだけでなく、日常生活上の基本的な使い心地にとってもきわめて重要なことです。
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