安全暮らしマニュアル

床のすベりについて、一般に硬く、表面が平滑な仕上げは、耐久性や清掃性などの面ではすぐれていますが、すべりに関しては問題となるものが少なくありません。逆に、ある程度軟らかい材料や、硬くても表面の粗い材料は、すべりの問題はほとんどありません。これは常識的なことですが、そういうすべりにくい材料を選ぶことが、この転倒事故を防ぐ基本となります。

水に濡れる可能性のある床では、すべりやすさがさらに増しますから、注意が必要です。例えば、玄関ポーチなどの屋外の床や浴室の床などをタイル仕上げにしようとする場合、同じタイルといっても、きわめてすべりやすいものからかなりすべりにくいものまで、さまざまな種類がありますので、転倒事故の防止のために慎重に選ぶ必要があります。