ガス中毒が起きないように、どのような改善を行えばいいのか、一律には難しいことです。しかし、共通していえることは、「ガスが燃焼するには空気が必要であること」、「建物の気密は高くなっていること」です。
ガス中毒事故の防止のための注意点を、以下に示します。
① 火力調整が簡単なガスコンロは、ガス消費量も少ないため換気扇やレンジフードを使用しながら使えば問題になることは少ない。
② 暖房は、部屋のなかで開放式ガスストーブを使わざるを得ない場合は、不完全燃焼防止装置付きのガスストーブを使用し、ときどき換気をするように気を付ける。できることなら、密閉式のガスストーブに切り替えるなり、温水床暖房やガス冷暖房機にするならばより安全になります。
③ 湯沸器は、台所の流し上の小型瞬間湯沸器を使用せざるを得ない場合は、不完全燃焼防止装置付きの小型瞬間湯沸器を使用し、食器洗い等短時間使用として、目的以外の長時間使用をしないこと。です。もちろん換気扇と同時使用すること。
④ お風呂は、浴室内に自然排気式の風呂釜しか設置不可能な場合は、不完全燃焼防止機能付きのものを設置する。また外気が入り排気が逆流したときなど、燃焼を止める機能を有した風呂釜も販売されています。
⑤ 自然排気式や強制排気式の風呂釜または湯沸器を使用しているときは、住宅の気密が高くなっており、排気が逆流する可能性があることを考えて換気扇・レンジフード等の使用をしないことです。室内の気庄を下げないことに注意をする。
⑥ 自然排気式や強制排気式のガス器具を使用されている場合は、排気筒のはずれや腐食の点から、そして住宅の気密性の高いことからして、排気筒の設置状況や排気口の位置関係等をチェックする。