安全暮らしマニュアル

住宅の台所は風呂場とともに、昭和45年以降、建築基準法で内装制限の対象となっていますので、不燃化が進み居室に比べると火災が拡大する割合は小さくなっています。ただ、問題は、コンロの上方の収納棚などが可燃のものである場合、火災の延焼媒体になってしまうケースがあることです。

また、室内に面している内壁や天上が不燃化されていても収納棚の背面にある壁材が不燃でないと、そこからさらに他の部屋へ火災が拡大するおそれがあります。

したがって、コンロ上の収納棚やその周辺は不燃材料で仕上げるとともに、背面の壁は仕上げ、下地材とも不燃とすることが火災の延焼対策のために重要です。