溺水事故が、どんな人たちによって起こされたものであるのか、年齢・性別の死亡率を調べてみると、現在と10年前では、まったくさま変わりしていることがわかります。
すなわち、10年前は、事故にあう率が幼児と高齢者とで、ほとんど同じようなものであったのに対し、現在は、幼児が減り、高齢者が、圧倒的な伸びを示しているのです。今や、溺水事故はほとんどが高齢者の事故といっていいほどです。
一般論として考えると、これほどの勢いで溺水事故が増えてきたひとつの大きな理由は、単身または夫婦のみの高齢者世帯の増加によるものではないかと、考えられています。
すなわち、高齢者が単に事故に遭いやすいというだけでなく、いざというときに助けてくれるような同居人がいないという居住形態の増加が、かなり影響しているのではないかと考えられます。
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