個人の住宅に侵入しての泥棒行為は、その手口から、「空き巣ねらい」、「忍び込み」、「居空き」に分類されています。
その泥棒行為の発生する時間帯は、「空き巣ねらい」の場合、家を留守にする機会が多い昼間、なかでも午後2時から4時頃がピークになっています。しかし、最近では夜間でも留守にしている家庭が多く、窓に明かりがついていないことで一目で留守だとわかることから夜間にもかなり空き巣が発生しています。
また夕方の薄暮の時間帯は、住居に侵入する行為が外部から見えにくいため、特にマンションなどでは空き巣被害にあう危険な時間帯となっています。
「忍び込み」は、深夜寝静まっている時間帯である午前2時から4時が発生のピークとなっています。この「忍び込み」は、家の人に気づかれずに現金や品物を持っていく、というものですが、犯行中に家人に気づかれて刃物などを突きつけて脅せば強盗となります。
「居空き」は、家人が在宅で起きているときに入られるもので、昼間から宵のうちまでの時間帯に多く発生しています。特に最近の住宅では家族がみな個室を持つケースが多くなっており、このような家では部屋の扉を締め切ってしまうと別室での物音がほとんど聞こえなくなってしまうため、居空きの犯行のための好条件となっています。
一方、これらの犯行の発生曜日は、土曜、日曜に少し少なくなっていますが、曜日による犯行数の大きな差はありません。ベテランの泥棒の中には、犯行の1週間前の同じ曜日に下見をし、下見と同じ時刻に目星をつけていた住居に侵人するような行動パターンをとる者もいるため、このようなことを知っておくことも防犯のために大切です。