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ドアの防犯性能

ドアの防犯性能を調査するために、勝手口ドア、アパート用玄関ドア、玄関ドア (脱着式サムターンなし、脱着式サムターンありの二種) について、バールなどによる手荒い手口で実験を行いました。

その方法は、ガラスを破る、あるいは腰部のパネルを切り取り、そこから手を差し込んで開錠する、また枠と扉の間にバールを差し込んで錠の掛かりを外すという手口です。

玄関ドアについてはガラス破りによる錠あけ (バールによる打ち破り) を行いましたが、その結果は脱着式サムターンなしの場合は約30秒ほどと低抗時間が長くなかったものの、脱着式サムターンありでは10分以上かかり、大きな差が出ました。

脱着式サムターンとは、室内側から鍵を閉めるサムターン部を取り外し可能なもので、手を入れられてもサムターンがないため錠が開けられないシステムです。

戸先こじり (バールによるドア錠こじ破り) は、枠と障子 (引き違い戸の場合の戸は障子と呼ぶ)の間にバールをねじ込んで錠の掛かりを外す手口で、この方法では、玄関ドア、勝手ロドア、アパート用玄関ドアとも約3分で侵入できました。

また、アパート用玄関ドアに対しては、パネル切り (金切りバサミによる戸板破り) も試した結果、約3分で侵入できました。

これらの実験からは、ガラス破りやパネル切りへの防犯対策として、外出時に手がかり部を脱着することができるサムターンの有効であることが確認できました。

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