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ガラスの防犯性能

侵入盗の一番多い侵入口は窓が一番多い。つまりサッシをなんらかの方法で壊して、侵入するということになります。

そのため窓で一般的に使用されている引き違い単体サッシについて、その侵入のために破壊にかかる時間 (低抗時間)は、ガラスの防犯性能といっても良いでしょう。そこで、ポイントをガラスだけに絞って、その種類と性能を防犯の側面から以下のように分類しました。

(1) フロートガラス
最も一般的で、開口部に使用される割合が最も高い。短時間で破られ、その防犯性能は低い。表面に金属薄膜をコーティングした熱線反射ガラスや塗料などをプリントした装飾ガラスなども破りやすさは同じである。

(2) 網入りガラス
ガラスの割れ落ちを防ぐため金網を封入したもの。金網は簡単に切れるものが使用されており、防犯性能はフロートガラスとあまり変わらない。金網の菱形とクロス型での防犯性の違いはない。

(3) 強化ガラス
フロートガラスを加熱・急冷して製造し、ガラスの強度を高めている。見た目はフロートガラスと変わらないが、人体の衝突やバットなど角のないものの衝撃に高い強度を発揮する。しかし先の尖ったものでは簡単に破壊できる。

(4) 複層ガラス
ガラスとガラスの間に空気層を設け、周辺をシールドしたもの。二枚のガラスを破るのに手間取ること、ガラス周辺が密着されているためガラスの破片を取り除きにくいことなどから防犯効果がある。

(5) 合わせガラス
ニ枚以上のガラスを強靱な樹脂中間膜で接着して一体化したもので、破片による傷害の防止や衝突した場合の貫通防止が目的。安全や防犯のために使用される。複層ガラスのように各種ガラスを組み合わせたものがあり、中間膜を厚くしたり、ガラスを多層化したりするなど、さらに防犯性能が高い「防犯合わせガラス」がつくられている。

(6) 合わせ複層ガラス
複層ガラスの片側もしくは両側を合わせガラスとしたもので、断熱性能と防犯性能を併せ持つ。わが国では使用実績は多くないが、複層ガラスが当たり前の欧米では防犯用に標準的なガラスとして使用されている。

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